ざんねんないきもの事典

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典不思議な形態や行動をする生物は多い。
この本は、ユーモラスな視点で、生き物の不思議な(残念な)形態や行動を集めた事典である。
各ページのイラストやとぼけたコメントを読むと笑ってしまう。
子供が読めば、生物学者を目指そうと思うかもしれない。

どれも面白いのだが、特に気に入ったのは以下の通り。

ウォンバットのうんこは四角い
かれらは自分のなわばりを知らせるためにうんこを使うため、丸いうんこではコロコロ転がって不便らしい。

ウナギの体が黒いのはただの日焼け
体の表面を黒くして体の中に紫外線が入らないように守っている。

ワニが口を開ける力はおじいちゃんの握力に負ける。
ワニのかみつく力は小型のトラックくらいの重さをかけられるが、口を開ける力は日本人の平均的なおじいちゃんが片手でおさえこめるほど。

ゾウの歯は、年を取るとすりへってなくなる。
ゾウの歯は、一生のうち5回も生え変わる。
それでも足りず、60年ほどですべてすりへり、最後には何も食べられなくなって餓死する。

アライグマは食べ物をあらわない。
アライグマは目が悪いため、前足を水につっこみ手探りで獲物を探す。
その姿が洗っているように見えた。
動物園のアライグマは必要もないのに食べ物をよく水で洗う。
ヒマすぎてやることがない、というのが有力な説のようだ。

ミツクリエナガチョウチンアンコウのオスはメスのいぼになる。
ミツクリエナガチョウチンアンコウのオスはメスに出会うと体にかみついてくっつく。
オスの皮膚や血管はメスと合体し、最終的にメスのイボのような存在になってしまう。

カゲロウの成虫の寿命は2時間
カゲロウは、成虫に口がないため、長いものでも1週間くらいで死んでしまう。
そのなかでもオシロカゲロウは、その生命が2時間しかない。
そのため、彼らはいっせいに羽化するが、タイミングがずれると交尾する前に命が尽きてしまう。

タガメのオスは卵を守り、メスはこわそうとする。
タガメはオスが卵を守るという、めずらしい習性がある。
卵を守っているオスは交尾しないので、産卵前のメスは、オスが守る卵をこわして、自分と交尾するようにしむける。

その他
・コアラはユーカリにふくまれる猛毒のせいで1日中寝ている。
・マグロは24時間泳ぎ続けないと窒息する。
・テントウムシは鳥がはき出すほどまずい。
・ズキンアザラシは鼻から風船を出す。
・コオリウオは0℃の海でも凍らない。でも、水温が3℃以上になると死ぬ。
・チンパンジーがしゃべれないのは、のどの構造のせい。
・ハダカデバネズミはおしっこをかけられると子どもがうめなくなる。

覚えていれば、きっと友だちに自慢できる。

[amazonjs asin=”4471103644″ locale=”JP” title=”おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です