IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

IT イット“それ"が見えたら、終わり。なんで今頃?と思うキング初期大作の再映像化である。
一度TV版ミニシリーズとして映像化されており、これも面白かった。
映画版は、舞台が1980年代に変更されており、アメリカでは大ヒットしたようだ。
映像としてはよく出来ているのだが、私としてはTV版の方が好きだ。
映画版は、まだ少年編だけであり、私は、少年編を受けての大人編が好きだからかもしれない。

アメリカのある田舎街では、異様に子供の失踪事件が多い。
弟が行方不明になったビルは、常に弟を探していたが、彼とその仲間であるいじめられっ子のグループは、数年おきに街に大量失踪が発生していることを突き止める。
しかし、その彼らを不気味な存在が襲いかかる。

ビジュアル的にはグロく、結構怖い。
個人的には首なし死体が追いかけてくるところが一番怖かった。
でも、ここまでグロくしなかったら子供でも観られたのにとも思う。
特に少年編は「スタンド・バイ・ミー」的要素が多く、子供でも楽しめるからだ。

私が「IT」で気に入っていたのは、少年時代に退治したはずの化物が復活し、仕事や家庭を持った大人になった彼らが、それでも戦いを選択するかというところである。
映画は少年編だけだったので、当然そこまでは描かれなかった。
制作が噂されている第2部に期待である。

この頃リメイク映画が多いのも気になる。
アメリカも日本も、新しいコンテンツを創造する力が衰えているのだろうか。

ちなみに、デブの少年が、作者のキングに良く似ている。

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