風来忍法帖

風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11) (講談社文庫)ちょっと忍者モノを読もうと思って買ったのだが、そこは山田風太郎、面白い!

旅をしながら薬などを売って歩く香具師の7人が主人公である。
この香具師たちは、戦場では死体から鉄砲の弾を奪って敵陣に売る、女をてごめにして売りさばくなど、とんでもない悪党である。
それをあっけらかんとするから憎めない。

そんな彼らが、お姫様を助けて、城を守ることになる。
元もとの理由は、お姫様に馬鹿にされたから、腹いせにてごめにすることだったが、いつの間にか命を投げ出しても惜しくないくらいお姫様に肩入れしてしまう。

敵は風魔の忍者である。
3人しかいないが、化け物のように強い。
香具師たちも普通の武士よりは強いが、彼らの敵ではない。
お姫様に合うために忍者学校で多少修行をしたが、全然レベルが違う。
また、そこがいい。
持ち前の口の巧さや、すばしっこさで対抗していく。

キャラクターの配置、舞台設定、様々な戦術など、どれも一級品のエンターテーメントである。
ただし、エロい描写が多いので、子供にはお勧め出来ない。

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