SEが業務を理解するために、パッケージソフトを分析するのは、なかなか良いアイディアだ。
私も一時、会計を理解するために、会計システムを設計しようかと考えたことがある。
この本では、ERPパッケージGRANDITを使って、財務会計・管理会計、債権管理・債務管理、販売管理、調達・在庫管理、生産管理、原価・仕掛管理、給与計算、人事管理という企業の基幹業務全体を説明している。
非常にシンプルに、分かり易く説明していると思った。
しかし、私はそれぞれの業務について、一通り理解しているから、そう感じたのかもしれない。
業務知識の全くないSEがこの本を読んで、業務内容を理解出来るかは不明である。
それぞれの業務について、画面サンプルが付いているのが面白い。
業務における情報の流れだけ考えると、それほど煩雑ではないが、実際に運用出来るように設計すると、必要な画面や帳票の数は驚くほど多くなってしまうのが分かる。
出来れば、簡単なE-R図と機能構成図を付けてくれれば、そのまま実業務に利用出来たのだが、残念である。
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