アメリカでヒットしたアニメーションである。
アフロヘアーの侍が、殺し屋やアンドロイドと戦うアクションモノだ。
武士道と西部劇、未来世界がポップに融合した作品になっている。
日本文化に対する確信犯的な勘違いが多いが、日本のアニメーションスタジオが制作しているので、欧米から見た日本的なカッコ良さを追求した結果なのだろう。

まず、DVDに日本語音声が入っていないのに驚いた。
大抵のアメリカ映画には日本語音声が入っているが、英語での鑑賞を前提に作っているという制作サイドのこだわりだろうか。
ポイント、ポイントで日本語の台詞が入っていたりする。

冒頭で、「１番」のハチマキをした男が、「２番」のハチマキをした男に殺される。
どうやら「１番」のハチマキは最高の剣客で、神を意味するらしい。
そして「２番」のハチマキは、「１番」への挑戦権ということだ。
主人公のアフロサムライは、殺された１番の息子で、２番のハチマキを巻いて１番への復習を誓う。
ところが、２番のハチマキをするもののみが１番へ挑戦出来るので、２番のハチマキを狙う殺し屋に、常に狙われることになる。

アクションは気合が入っている。
拳銃の弾やミサイルを刀でぶった斬り、その流れ弾で、周りの敵が死んでしまったりする。
基本時代劇風なのだが、携帯電話やサイボーグも出てくる。
ここまでハチャメチャだと、時代考証などどうでも良くなってくる。

話の展開としては、次から次へと敵が現れ、ただ倒していくというアクションゲームのようなストーリーである。
ほぼ全編アクションシーンの連続である。

純粋に映像としては楽しめる。
でも、日本人より欧米人が観た方が盛り上がるんだろうな。

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