ベルガリアード物語

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)農園で平凡な日々を送っていたガリアン少年は、奪われた伝説の珠を邪神に渡さないために、伝説の老人や美しい魔法使い、軽業師のスパイ、熊に変身する熊たちと困難な冒険に旅立つ。
剣と魔法のファンタジーの王道を行くファンタジーシリーズである。

ベルガリアード物語は、以下の6巻からなるシリーズである。
予言の守護者
蛇神の女王
竜神の高僧
魔術師の城塞
勝負の終わり

とても古典的な剣と魔法のファンタジーである。
王道過ぎて、ダークファンタジー系の私には、いささか合わなかったようだ。
どこまでいっても意外性に欠ける。

キャラクターは、ちゃんと描き分けられている。
私のお気に入りは、跳ねっ返りの王女様とネズミ顔のスパイである。
主人公の花嫁となる王女は、主人公が不在の間に、諸国の軍隊をまとめて進軍してしまう。
自分の父親を怒らせて、癇癪で持病が悪化し、倒れている隙に軍隊を買収して、国を去ってしまう。
ネズミ顔で小男のスパイは、本当はある国の王子である。
その国のスパイとして諸国を放浪しながら、悪徳商人として名を馳せている。
金儲けではなく、ゲームとして、相手を騙すのを生き甲斐としている。
時と場所を選ばない彼の皮肉は、笑かしてくれる。

6巻は長かった。
本当に彼らと共に旅をして来た気になる。
この小説では、旅の生活の描写が細かい。
汚い居酒屋や風の強い野原、雪の山頂など、主人公達が苦労しながら旅をしている雰囲気が良く出ている。
また旅をしたくなった。

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