リスク・マネジメント大全

ITプロジェクトを成功に導く リスク・マネジメント大全近頃のシステム開発では、リスクの管理が大切だと言われる。
じゃあ、システム開発におけるリスクとは何だろと思いこの本を購入した。
この中で説明されているリスクは、それぞれもっともだと思う。
しかし、回避するには、かなり深い知識と、真剣な取り組みが必要そうだ。

リスクをコントロールするには、プロジェクトマネジメントとソフトウェア工学の知識、そして経験と緻密さが必要なことが痛感させられる。

見積りを誤って、大きな損失を出すプロジェクトはよくある。
このリスクを回避する対策としては、正確に見積りを行うのが王道である。

開発規模からトップダウンで見積りを行い、更に成果物からボトムアップで見積り、両者を使って見積りを検証する。
また、悲観値と最可能値と楽観値から、ベータ分析計算式という式を使って、予想工数を導き出す。
気の遠くなる作業だが、情報の少ない状態では、ここまでしないと正確な見積りには近づかない。

普段自分のしている見積りのいい加減さを思い知らされた。
見積りの精度が低いと、プロジェクトの成功は賭けでしかない。

とても勉強になる本だった。

この本では、以下のリスクが解説されている。
・要件定義リスク
・スケジュール・リスク
・コスト見積りリスク
・コンセプト確立リスク
・契約リスク
・品質リスク
・体制構築リスク
・開発標準作成リスク
・進捗管理リスク
・変更リスク
・プロジェクト計画リスク
・指揮命令リスク
・エスカレーション・リスク
・システムテスト・リスク
・カットオーバー判定リスク
・納品リスク
・データ移行リスク
・組織構築リスク
・災害対策リスク
・運用リスク
・セキュリティ・リスク

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