ドレスデン・ファイル2

ドレスデン・ファイル 2 〔狂った月〕 (ハヤカワ文庫 FT フ 14-2)魔法使いの探偵である。
かなり頼りなく、愚痴っぽいところが良い。
敵が狼男である今回は、前回よりアクション、キャラクターともに大増量で、盛り上がって来た。

主人公のドレスデンは、探偵業を営む魔法使いだが、そんなに凄い魔法を使えるわけではない。
本当は使えるのかもしれないが、魔法世界のルールや自分自身の倫理に縛られて、いつも敵にボロボロにされてしまう。
恐怖心に耐えて、やせ我慢もするが、傷の痛みに心が折れてしまう、普通の人間である。
ヒーローとしては弱々しいが、ハードボイルドの主人公には丁度良い。

敵の狼男は、色々な種類が登場して面白い。
確かに、世界中の民間伝承には、オオカミ型の魔物は数多く存在するだろう。
しかし、それらが一同に会した小説は初めてに違いない。

今後は、ドレスデンの仲間が増えて、ファミリーが作られるというから、楽しみである。

[amazonjs asin=”4150204756″ locale=”JP” title=”ドレスデン・ファイル 2 〔狂った月〕 (ハヤカワ文庫 FT フ 14-2)”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です