未来を予見する5つの法則

未来を予見する「5つの法則」未来予測のハウツー本かと思ったら、SFだった。
未来について書かれた本で、これだけ美しく、感動的な本は今日日めずらしい。

毎ページ、はじめにポイントの抜書きがあり、無駄にスペースを使っているなあ、と思ったが、新しい考え方を学ぶ哲学書には、これくらいの余裕が丁度いい。

基本は弁証法である。
テーゼに対するアンチ・テーゼで螺旋状に進化していく。
最後は東洋と西洋の止揚による人類の幼年期の終わりで締められている。
何とも壮大なセンス・オブ・ワンダーである。

「具体的な変化」は予測出来ない。
しかし、
「大局的な方向」を予見することは出来る。
これが、本書の基本的なスタンスである。

弁証法の「5つの法則」で大局的な方向を予見する。

第1の法則 「螺旋的プロセス」による発展の法則
世界は、あたかも、
螺旋階段を登るように、発展する。

第2の法則 「否定の否定」による発展の法則
現在の「動き」は、
必ず、将来、「反転」する。

第3の法則 「量から質への転化」による発展の法則
「量」が、一定の水準を超えると、
「質」が、劇的に変化する。

第4の法則 「対立物の相互浸透」による発展の法則
対立し、競い合っているもの同士は。
互いに、似てくる。

第5の放送 「矛盾の止揚」による発展の法則
「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。

更に引用を。

合理化と効率化が進むと、ひとたび消えていった「古いシステム」が復活する。

「価格競争」は、ある段階で、必ず、「付加価値競争」に反転する。

「コスト」が劇的に下がると、「ビジネスモデル」が進化する。

「複雑なものには、生命が宿る(文化人類学者グレゴリー・ベイントソン)」

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