そうだったのか!日本現代史

そうだったのか!日本現代史 (集英社文庫)分かりやすい説明で有名な「週刊こどもニュース」のお父さん池上彰の「そうだったのか!」シリーズ。
まずは、日本現代史を読んでみた。
漠然としか知らないことが、背景も含めて理解でき、とても勉強になる。

学校では日本の現代史は、あまり教えてくれない。
評価が定まっていないし、爆弾が多いので教えにくいのはわかるが、大人になって困ることになる。
ニュースを見ても、何が問題になっているのか分からないことがあるのだ。
趣味が読書なので、言葉としては知っているのだが、体系的に勉強したわけではないので、原因や背景は知らないことが多い。
この本は、そんな日本の大人たちを救ってくれる。

自衛隊問題、55年体制、安保闘争、公害、沖縄返還、田中角栄、バブルなどについて、わかりやすく説明してくれる。
当然、池上彰の観点でしかないが、それほど偏っていないように思える。

なかでも、水俣病事件のドラマ性に驚いた。
産業を育成したい政府は被害者を冷遇する。
事件の発覚を恐れ会社が、排水を川から海へ変更したことによって被害は拡大する。
最終的に会社は責任を認め、謝罪するが、被害者からは「金は要らないから、汚染した水を飲め」と言われる。
今でも迫力のある映画になりそうだ。

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