新本格魔法少女りすか

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)「化物語」の西尾維新による魔法少女モノだから、一筋縄ではいかないと思っていた。
やはり、テレビ放映が難しそうな作品だった。

だいたい「新本格魔法少女」って、何だろうと思った。
ミステリーに「新本格」があるが、魔法少女という分野は、「新本格」を名乗るほどメジャーな分野でもないと思うのだが。

本書の世界では、魔法使いは、それほど珍しい存在でもない。
魔法使いは、何故か長崎県に住んでいて、魔法少女りすかも長崎県から引っ越して来た。
この日常的な感覚は、ちょっと不思議である。

りすかの目的は、父親を探すことである。
人間に魔法を教えることが趣味の父親を探すために、魔法がらみの事件を追っている。

彼女の魔法は、自分ローカルのタイムトラベルで、これはあまり強力ではない。
必殺技は、全身から出血して死ぬことで血液に仕込まれた魔法陣が発動し、27歳の好戦的なりすかが登場することである。
必殺技を使うたびに、派手に出血死しなければならない。
これは、ビジュアル的にグロ過ぎてテレビ番組には出来ないだろう。

主人公は、りすかの相棒である小学生である。
魔法使いではないが、りすかを自分の駒と考えている。
秘密を守る為には同級生を平気で殺す、この小学生の目的と背景が良くわからない。
シリーズを読み進めていけば、解るのだろうか?

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