個人用の名刺をつくり直そうと思い、名刺に関する資料を漁っていた。
調べてみると、この世界もなかなか奥が深い。
この本は、宮沢えりや坂本龍一、景山民夫など著名人の名刺を手がけたデザイナーの、名刺だけがテーマの本である。

デザイナー長友啓典の作る名刺は、幸運を呼びこむという。
彼のデザインした名刺を持つと、仕事が舞い込み、商売が繁盛するという伝説がある。

文章では、彼の名刺へのこだわりや依頼者とのエピソードが語られ、それはそれで興味深い。
しかし、やはり目玉は彼のデザインした名刺である。
小さなスペースの中に、個性的だが派手過ぎない、見事なデザインが構築されている。

名前の横の線の有る無しでも名刺のイメージが変わってしまう。
どのフォントを選択するか、文字の間隔をどうするか、検討すべきことは色々ある。
また、ワンポイントのキャラクターも欲しくなる。

奥深すぎて、更に手が出せなくなってしまった。
困った。

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