トゥルー・グリッド

トゥルー・グリット (ハヤカワ文庫 NV ホ 16-1)14歳の少女が、父親の仇を打つため2人のカウボーイと西部の荒野で無法者を追う。
昔懐かしい感じの西部劇である。
それもそのはず、本書の出版は1968年であり、既にジョン・ウェイン主演で映画化もされている。
コーエン兄弟による再映画化で盛り上がっている一冊である。

まあ、古典である。
近頃のクライム・ノベルに比べると、かなりのんびりしている感じは否めない。
南北戦争直後のアメリカの雰囲気がわかって面白い。
西部開拓時代における旅とはどのようなものか、使う道具や食べものの描写も詳細である。
やはり、西部劇の楽しさは「旅」にあると再認識した。

主人公の女の子は、とてもしっかりしている。
子どもらしいトンチがきくとか、やたら強いわけではない。
法律や会計に強いのだ。
その知識で、カウボーイやならず者を凹ませてしまうのが面白い。

西部の景色が見たいので、リメイクされて映画にも興味がある。

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