天才ではあるが人望のない石堂一徹は、田舎の領主遠藤吉弘を担ぎ急速に領地を広げていく。
しかし、一徹の器に吉弘がついて来れなくなった時、悲劇が始まる。

見事なエンターテイメントだと思う。
主人公である孤高の天才軍師一徹、人柄だけは良い地方の領主吉弘と、可憐だが人心掌握に長けたその娘を中心に、戦国の世の中の難しさがシンプルに描かれている。
これくらいのストレートさが、エンターテイメントには丁度良い。
気持ち良いくらい思った通りに、物語が展開していく。
しかし、陳腐さは感じさせない。
これが良質なエンターテイメントというものだろう。

出来れば、姫と手を取り合って駆け落ちする、馬鹿みたいなハッピーエンドにして欲しかった。

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