ギフト

ギフト (西のはての年代記 (1))「ゲド戦記」で有名はル・グインが、別のハイファンタジー・シリーズを書いているとは知らなかった。
「ギフト」は、超能力を持つ一族の少年の物語である。
特に凄いところはないが、雰囲気の良い小説だった。

中世ヨーロッパのような世界で、高原に住む人々は使える超能力毎に集まり、暮らしていた。
主人公の少年の一族は「もどす」能力により、見た対象を破壊出来る。
無意識に対象を破壊してしまった日から、目隠しをして生活することになる。

主人公は、自分の属する集団の長の一人息子であり、跡取りとして期待されている。
集団と言っても、小さな村程度の規模であり、主人公の父親は、超能力を使って戦うというよりも、村長として村の運営に腐心している。
主人公と父親の葛藤と理解がメインテーマである。

驚くべきアイディアやどんでん返しなどないが、母親や幼馴染の少女との生活などが、繊細に描かれた、良い雰囲気が印象に残る物語だった。

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