海の底

海の底 (角川文庫)有川浩の自衛隊3部作の2本目は「海」。
今度は、巨大ザリガニが横須賀を襲う。

異常発生した巨大ザリガニが横須賀に上陸し、人間を喰いまくる。
胸踊るB級SF映画的シチュエーションである。
潜水艦に取り残された2人の士官候補生と子供達、ザリガニを迎え撃つ警察官達が主人公である。

政治的な都合で自衛隊が出撃出来ないため、貧弱な装備で必死にザリガニと戦う警察官達の姿が涙ぐましい。
大人の事情で、ミサイルをブチかまして怪獣退治出来ないあたりが、作者の言う大人のライノベらしいところだ。
組織のルールを上手くかわしながら、効果的な布陣を展開するアウトローな警部と、その上司となる無茶なキャリアがいい味を出している。

一方、動けなくなった潜水艦に閉じ込められた暴れん坊な士官候補生2人は、避難した子供達の世話を焼くハメになる。
食事や入浴の問題から、生意気なガキやグループ内のイザコザなど、学校の先生のような活躍を余儀なくされる。
そんな中で、最初は男の子と間違えられた女子高生と、士官候補生の一人の間にロマンスが生まれるのは、やはり有川浩である。

最初から最後まで、ワクワク・ドキドキしながら読める、良質なエンターテイメントだった。

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