夕日ヶ丘キャンプ場2011

夕日ヶ丘キャンプ場は2年前にも来たことがある。
海に面した高台にあるとても景色がいいキャンプ場だ。
しかし、景色が売りなので、雨に降られると魅力が半減してしまう。
台風が近づいていたので心配したが、日焼けが心配なくらいの天気だった。

西国分寺で友人夫婦をピックアップして伊豆に向かう。
中央道の談合坂SAで休憩した。
工事中で開いている店は少なかったが、パン屋の天井は焼きたてのパンがコンベアで舞い、お惣菜のバイキングもあり、なかなか面白かった。

埼玉を出た時から雨が降ったり止んだりしていたが、伊豆に入ると雨の勢いが強くなった。
降ればスコールのようである。
トンネルを抜けるたびに天気が変わり、スコールかと思えば、日射しがきついくらいの天気になったりした。
キャンプは止めて旅館にでも泊まろうか、と思っているうちにキャンプ場に到着した。

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とりあえず雨が止んでいたのでタープを貼り始めた。
すると、雨と強風が襲ってきた。
嵐の中の海賊船で、必死にロープを張っているような気になってくる。
それはそれで楽しい。
タープが張っているうちに、強風はどこかに行ってしまった。

夕食は魚三昧。
途中のスーパーで金目鯛が990円と安かったので、今夜のメインは金目鯛の煮付けである。
ブリやさんまの干物も仕入れた。
珍しく肉の味がしないバーベキューである。

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夕食の準備をしていると羽虫がやって来た。
ブヨやハチと違って羽虫は噛むことも、刺すこともないのだが、たくさん居るので鬱陶しい。
料理に入ってしまわないか、気が気ではない。
ビールの呑口に死骸を発見すると、気分がブルーになる。

日が暮れて夕食が始まる頃には羽虫もいなくなり、落ち着いて食事が出来るようになった。
友人二人は昨夜の飲み会でしこたま飲んだらしく、珍しくビールを残したまま早めに寝ることになった。

早く寝たせいで5時に目が覚めた。
眠気もなくなってしまったので、そのまま読書をすることにした。
ちょっと優雅なキャンプライフっぽい。
「IWGP9 ドラゴンティアーズ」を読み切ってしまった。

朝食を食べたら、まずは温泉である。
海から来る潮風のせいか、身体がベタベタして気持ちが悪い。
キャンプ場から車で少し走ったところにある「せせらぎの湯」に行くことになった。
「せせらぎの湯」はこぢんまりとした温泉だった。
客もひとりかふたりしか居なかったので、ほとんど貸切状態である。
料金も500円と、良心的なのが嬉しい。
そして天気も良い。
海の向こうに富士山が見えた。

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ネットで見つけたオシャレな店でランチにしようと思ったのだが、見つけることが出来なかった。
きっと潰れたのに違いない。
仕方なくキャンプ場に戻り、キャンプ場の中にあるレストランで昼食を取ることにした。
ところが、キャンプ場の中にあるとは思えないくらいオシャレなレストランだった。
ほぼ満席なのは、キャンプ場の宿泊客以外にも食事をしに来た人がいたのだろう。
南伊豆にはレストランが少ないのだ。
伊豆牛の肉が入ったスパゲッティ・ミートソースと、不用意に持つとやけどしそうな焼きたてパンを食べた。

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食後は、近所の波勝崎に観光に行くことになった。
歩いて行けるくらい近いと思っていたが、実は国道沿いの看板を曲ってから数キロは車で走る。
食後の運動と思って、歩いて行かなくて良かった。

波勝崎では、500円払ってバスで海岸まで送ってもらう。
海岸は猿で溢れかえっている。
猿たちは人間に慣れきっていて、全然緊張感がない。
目を合わせてはいけない、ということもないらしく、触らなければ問題ないようだ。
人が持っている食べものには興味を示すが、それ以外は猿同士で追いかけっこや毛づくろいをしている。
座っていると、周りに猿が集まって来ることもあるが、特にエサをねだるわけでもなく、何となく一緒に座っているだけである。

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キャンプ場に帰って夕食の準備。
大自然の中で食べて、飲んで、寝ることを基本とする大人のキャンプである。
2日目のメインディッシュは、おでんである。
量が多すぎるかと思ったが、あっという間に食べてしまった。

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9:30にチェックアウトして、せせらぎの湯に向かったが、なんと休み。
祭日に休むとは、商売気のない温泉である。
仕方なく「湯治湯ほたる」に寄った。
広いのはいいが、廊下がかび臭いのはいただけない。

途中で温泉に入って、買い物をして、とんかつを食べたとはいえ、西国分寺に着いたのは18時である。
やはり、伊豆は遠い。

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