本屋さんが日々何をしているのか？
考えたことも無かったが、知ってみるとなかなか面白い。
プロフェッショナルな世界である。
本書は、池袋コミュニティ・カレッジで行われた「講座太陽　本屋さんの仕事」をまとめたものだ。

再販制度で守られているので、本屋は楽な仕事だというイメージが、何となくある。
やはり楽な仕事はないようで、本屋も色々たいへんなようだ。
売れそうな本を取次から卸して貰うのも奪い合いだし、出版点数が増えているのに売上は落ちている、増え続ける出版物をフォローし切れないなどなど。

そんな状況でも、新しい本屋のかたちを模索しているトップランナーたちも居る。
本を起点として人との関係で商売をする、本屋の場所と雰囲気を利用して多角化を図る。
圧倒的なパワーを持つamazonが存在する現在、本屋が生き残るためには独自性が求められる。
旅行専用の本屋、デザイン中心の洋書店など、一度は覗いてみたい。

関係者のほぼ全員が口にするのが、「本屋は儲からない」だった。

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