恋物語

恋物語 (講談社BOX)「化物語」セカンドシーズンの最終巻である。
しかし、アメリカのテレビドラマのように、区切りはついたが謎は残ったままである。
そして、来年から次のシーズンが始まるとの予告が巻末にあった。

タイトルが「ひたぎエンド」だからと言って、主人公が戦場ヶ原ひたぎだと期待はしていなかった。
もう西尾維新にはダマされない。
だが、語り手が詐欺師のおっさんだとは思わなかった。
戦場ヶ原も面白いカードを切ってきたものだ。

虚言癖があると自ら宣言する詐欺師が語り手なので、どこまでが本当なのか分からなくなって来る。
このおっさんが、実はイイ奴だというのは間違いないと思う。

一番の大ボスとの問題も解決したのに、どうも本筋でないところで終わった気がしてならない。
「化物語」シリーズにしては珍しい、「悪」の存在が透けて見えてきているからだろうか。

いつもクールな戦場ヶ原ひたぎも、恋人の命がかかると普通になってしまうのが少し寂しい。
その分、羽川がカッコよくなって来ている。

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