シャーロック・ホームズはiPadで発想する夢を見るか?

“シャーロック・ホームズはiPadで発想する夢を見るか?”―プロでも夢中!『絵コンテ』発想&発信法 (B&Tブックス)シャーロック・ホームズとiPadという意表を付く組み合わせで、絵コンテを使った発想と発信法を解説している。
説明の流れに疑問があるが、参考になるところも多い。
結局、この手の発想法は愚直に実行して、身につけるしかない。

帰納法と演繹法は有名だが、第三の方法として「アブダクション」がある。
人間は本能的に回答がわかっているとするのが、アブダクションの考え方である。
意識には上らない回答を、無意識は知っている。

発想は無意識から生まれる。
意識の検閲を逃れて、無意識から発想を得るには「絵」が一番良い。
その「絵」に解説を加えたのが「絵コンテ」である。
というのが基本的な発想である。

そうは言っても、普段から絵を描いていない人には、「絵コンテ」は敷居が高い。
そこで、簡単に絵を描く方法も解説されている。
ここが一番面白かった。

絵を上手く見せるポイントは、
・長くはっきりと威勢がよい線
・パターン化してメリハリのついた形
の2つだけだらしい。

また、人間はパターンで認識する生き物なので、これを利用する。
2つの点を描いただけで目のある顔と認識される。
乗り物なども目を描き擬人化すると、顔の印象から離れられなくなり、細かいことに気づかなくなる。

究極のコツは、描けないモノは描かない。

自分の性格や外見のせいで自由に振舞ったり、表現出来ないなら、自分以外のキャラクターを作って、身代わりにすればよい、という発想は面白い。
試してみようかと思う。

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