パイレーツ 掠奪海域

パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)「ジェラシック・パーク」で有名なマイケル・クライトンの遺作。
意外なことに王道をいく海賊アクション小説だった。

舞台は1665年のジャマイカ島ポート・ロイヤルである。
当時、スペイン海軍に圧倒的に負けていたイングランドは、他国の船や土地の掠奪を許可する「私掠免状」を発行し戦力としていた。
どこかのSFアニメで聞いたような話だが、歴史的に実際にあったことらしい。

主人公のハンターは私掠免状を持つ国家公認の私掠者である。
ならず者のパラダイスであるポート・ロイヤルを根城にする海賊だが、大学出のインテリでもある。
ハンターは総督からの情報で、マタンセロス島にスペインの財宝船が寄港していることを知る。
難攻不落のマタンセロス島を攻めるため、ハンターは一癖も二癖もある船員を集め、大胆不敵な作戦を実行する。

無頼で女好きだが高潔さを併せ持つ主人公に、怪しくも卓越した能力を持つ仲間たち、彼らが数々の難関を乗り越えてお宝を目指す。
古典的な、王道とも言える海賊アクション小説である。
黒澤明辺りにでも映画化して欲しかった作品だ。

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