アップルのデザイン

アップルのデザインアップルのデザイン戦略だけにフォーカスした珍しい本。
ジョブズのデザインに対する執念が感じられる。

まず驚くのが、アップルのデザインに対する投資の本気度だ。
年間774億円の広告費は、ソニーと比べると決して多くはないが、商品点数が全然違う。
ジョブズ自らの名前で、パッケージの特許を8件申請している。
また、アップルは自社工場を持たないが、革新的な製品を製造するために、生産設備を開発し、製造委託先に貸し出している。
年間の設備投資額は3320億円である。

デザインと言うと見た目の美しさに興味が向かってしまうが、この本では、その美しさを実現するための製造の努力も分析している。
アップルでは、ユーザーの体験を向上させるために、製造業の常識である部品点数の削減や合理化も二の次となる。

アップルのインターフェイスは、広告以上にブランドメッセージを伝えている。
インターフェイスには、次の2つの機能が統合されている。
・目的を達成させること。
・それ自体が気持ちいいこと。

これだけ本気だから、デザインに関する特許を多く取得し、真似しようとするサムソンとの戦争にも躊躇しない。
アップル製品を使える我々は幸せだと思いが、アップルがデザインの領域を独占してしまうのも怖い。

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