湊なかえにハズレなし。
「告白」「少女」に続く本作もやはり面白かった。
小学生の時に友達を殺された4人の女性の贖罪の物語。
どこまでもダークなのに、爽快感がある。
地方都市の小学校で不審者により少女が殺害された。
一緒に遊んでいた少女たちは、犯人の顔を思い出せず、事件は迷宮入りしてしまった。
殺された少女の母親は、4人を呼び出して贖罪を求める。
そして成長した4人は、それぞれ奈落の底に落ちていく。
宮部みゆきも大衆の悪意を描くのが上手いが、湊なかえには突き抜けた爽快感がある。
犯罪にも、復讐にも、溜飲の下がる快感がある。
新しいタイプの犯罪小説だと思う。
今後も目が話せない作家である。
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