追撃の森

追撃の森 (文春文庫)リンカーン・ライム・シリーズ以外のディーヴァーは久しぶりだ。
本作では、アメリカの大自然の中、二人の女性を二人の殺し屋が執拗に狙う追跡劇である。
ロードムービーのようなのどかさもあり、最後のどんでん返しもちゃんと用意されている。

前半はいささか退屈な感じである。
文書量の割にはドラマが展開しない。

殺し屋たちがちょっとマヌケで好感が持てる。
アクション映画で、冷徹で緻密な殺し屋を多く見ているので、彼らの行動は読んでいる方が心配になって来る。
そこはどんでん返しの職人ディーヴァーなので、このマヌケさも伏線だろうと想像は出来る。

今回は騙されないぞ!と気合を入れて読んでいたが、やはり予想は外れた。
そっちだったか!と突っ込みたくなるラストである。
流石は職人。

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