神奈川県の丹沢なのに一泊するのか、と思ったが、東野から入って堀山に抜けるとそこそこ距離があった。
山頂からスカイツリーや江ノ島が見えるのは不思議な感じだった。
今回は車ではなく電車での移動だった。
藤野駅7:52に集合。
誰も遅れることなく、7人揃ってバスに乗ることが出来た。
バスを降りて、林道をダラダラ歩いた後に、山道に入った。
天気も良く、歩くにはちょうど良い涼しさだった。
黍殻(きびがら)山避難小屋で予定通り昼食となった。
雑草の生えた広場に、円形状にベンチが配置された不思議な公園だった。
設計の意図が分からない。
最近山ごはんのメニューに凝っている。
今回はトーストである。
軽く焼いたパンに、ピザソースを塗って、トロけるチーズをのせた。
ちょっと焦げたが、美味しかった。
もっとも、ピザソースを塗れば、焼いていないパンでも美味しいのだが。
八丁坂ノ頭から姫次を抜けて、宿泊する山小屋のある蛭ガ岳へ向かう。
この辺りの山は、植物を保護するために木道が多い。
人工的な木の階段は、自分で歩幅をコントロール出来ないので疲れる。
踏み台昇降でトレーニングをしているように気になってくる。
神奈川の山に上るのはほぼ初めてだが、よく知っているモノが山の上から見えるのが新鮮だった。
周りに高い建物がないのでスカイツリーも判別出来るし、江ノ島も見える。
蛭ガ岳山荘は昔ながらの山荘だと聞いていたが、噂に間違いはなかった。
今だかって見たこともない質素な食事だった。
これはこれで、1回の経験とすれば楽しめる。
おでんとパインのダンボールが山のように積んであったので、毎日同じメニューなんだろうと想像される。
朝ごはんは、ごはんと味噌汁、漬物というジャパニーズ・スタイルである。
定員40人のところに80人宿泊しているので、さすがに狭い。
夜中に目が覚めて、風が吹いていると思ったら、隣で寝ている人の寝息だったりする。
朝は思ったより寒くなかった。
朝焼けで色づいた雲海や富士が美しい。
ただ、霜の降りた木道が滑りやすく、とても怖い。
途中、鹿の親子が居ると教えて貰った。
わりと道のそばに居たのだが、全然気が付かなかった。
動いてくれないと、木に紛れて判別出来ない。
実は気が付かないだけで、近くにたくさんの鹿が居たのかもしれない。
塔ノ岳の尊仏山荘で休憩。
人によっては、ここでラーメンなど作って昼食にした。
この山荘に住む猫のミーちゃんは貫禄がある。
13歳とそこそこの年齢なのに、とても毛並みがよく、人間にガンをつける。
ストーブが大好き、という感じである。
後は、どこまでも下り。
飽きる。
堀山の家でも休憩。
ここで2回目の昼食。
私はチキンラーメンにラーメンの具(乾燥した野菜)と生卵、ソーセージを入れた。
余ったソーセージを軽く炒めたが、胡椒がないのが残念だった。
朝は予定より1時間早く出たので、大倉バス停には1時間早く到着した。
バス停にある食堂「どんぐりハウス」で、軽くビールを飲むつもりが、宴会が始まってしまった。
3回目の昼食でカツカレーを食べて、結局、バスに乗ったのは予定通りの14:08だった。
帰りは有志だけ、鶴巻温泉の弘法の里湯に寄って帰った。
これだけ下れば、明日は筋肉痛だろう。