「超絶美女ゾンビ・ハンターここに誕生!
女子大生、年下カレあり、Xイチ」という帯の煽りがマヌケだが、意外に面白かった。
新種のウィルス「ウォーカー風邪」で死ぬとゾンビとして生き返る。
しかし、稀にゾンビにならない耐性を持つ者がいる。
「ワイルドカード」と呼ばれる彼らは、身体能力が飛躍的に向上する。
ウィルスに感染しない彼らは、ゾンビ退治の特殊部隊として町を守る。
主人公の女子大生もワイルドカードとして再生した。
気が強く、口の悪い姉御肌である。
危ない恋愛を絡めた最近流行りの女性向けソフト・ホラーかと思ったが、チーム・アクションとして楽しく読める。
執筆の動機がバフィー+ゾンビなので、特に新しいアイディアはない。
バイオハザードとトワイライト・シリーズも入っている感じだ。
でも、ちゃんと読ませる。
引用される映画のセリフがかなりマニアック。
でも、B級ホラー・SF映画が多いので嬉しい。
「ワイルドカード」は当然、ジョージ・R・R・マーティン達の連作からだし、Aチーム・Bチームの代わりにロメロチーム・フルチチームにしたがるキャラもいる。
殺戮マニアになってしまった小さな女の子の今後が楽しみ。
次回作の翻訳が待たれる。
原書ならKindleですぐ読めるのだが・・・
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