初めて自転車の大会に参加した。
エントリーしたレベルが少し低すぎた気もするが、なかなか楽しい経験だった。
沢山の自転車でスピードを競うレースはちょっと怖いが、ヒルクライムならゆっくりなので大丈夫だろうと思い、榛名山のヒルクライムに申し込んだ。
群馬なら埼玉から近いので、お手軽である。
しかし、選手集合があまりに朝早いので、榛名湖に前泊することにした。
10時ごろに家を出て、一緒に走る2人をピックアップして、高崎のファミレスで昼食を食べて、14時には受付会場の榛名体育会に到着した。
受付と言っても、名前を言ってゼッケンとお土産を貰うだけなので、すぐに終わった。
観光などで地元にお金を落としてもらうために、大会前日に受付を行うのだろう。
榛名体育会の隣では、屋台やスポンサーの展示が盛り上がっていた。
なぜかシャア専用の自動車が展示されていた。
自転車のアクセサリーが、物によってはとても安い。
受付も無事終わったので、榛名湖ヘルスセンターにチェックインすることにした。
榛名湖ヘルスセンターは、素泊まり2,500円と激安である。
風呂さえないチープな作りだが、我々の個室はわりと広く、榛名湖が綺麗に見える。
昭和のティスト漂う、私好みの宿である。
むかしの田舎の家の匂いがする。
宿では夕食を勧められたが、せっかく伊香保に近いので、伊香保の温泉街に行くことにした。
伊香保では石段の湯に入った。
有名な石段は綺麗に整備されており、むかし来た時より小さく感じた。
夕食は渋川方面に下り「時代屋」で釜飯を食べた。
とても雰囲気のある店で、釜飯を自分で炊くのも楽しい。
携帯やスマフォで会員登録すると、その日から割引を受けられるのだがICカードが必須となる。
店内で専用のタブレットを使ってICカードに登録をするが、手順が多く、やや面倒だ。
宿に戻り、軽く呑んで、早めに寝た。
何と言っても、翌日は4時起きである。
当日は4時に駐車場が開場で、選手集合が5時30分というスケジュール。
実際には5時30分に選手が揃うこともなく、ボチボチとテキトーにやって来る。
7時に来ても問題がなかった。
初めての大会開催で仕方ないが、待ち時間の多い大会だった。
ジャージを着た地元の中学生も多く、運動会のような雰囲気である。
ママチャリのカゴにスポーツバックを入れているのを見ると、ヒルクライム大会の緊張感が消えていく。
入門コースは、榛名湖コースと榛名神社コースの後なので、なかなかスタート出来ない。
やっとスタート位置に移動すると、お祭り騒ぎである。
路上の観客に見送られながら、手を振って走りだした。
ゆっくり走るつもりが、周りに引っ張られてハイペースとなってしまった。
しかし、斜度はあまりないので、それほど辛くはない。
多くの観客の声援に励まされて、あっという間にゴールの大森橋に到着した。
登り坂しかないとはいえ6キロなので、30分もかからなかった。
橋の上で到着順に自転車を置いて、全員で下車するまでまたも待機である。
初心者コースが全員揃うと、予想以上のスピードで山を下り、会場の体育館に向かう。
体育館でなめこ汁と完走証を貰い、終了。
楽しいイベントだった。
帰りは高崎駅そばの「高崎温泉さくら湯」に寄った。
住宅街の中にある穴場的な温泉で、500円の料金も安く、怪しげな雰囲気も好みである。
実は、榛名山ヒルクライムに参加すると、加盟店で使える金券を貰える。
この金券を使える店を探して、高崎駅前を彷徨った。
食事が出来る店はほとんど閉まっていて、4軒くらい空振りした。
町興しのためならば、もっとしっかりして欲しい。