暦物語

暦物語 (講談社BOX)突然出版された「暦物語」は、阿良々木ハーレムのメンバー及び予備軍12人が関わる短篇集だった。
怪異未満の不思議な現象をテーマに、今までの「物語」シリーズを確認しながら、最終回への伏線を派手に張っている。

最終回への怒涛の展開の途中で、過去を振り返りながら軽めの短編を入れたのか、いまひとつ西尾維新の意図が分からない。

いつものメンバーの掛け合い漫才は十分楽しいし、違って面が見えるのを面白い。
しかし、このタイミングか、という疑問はある。
でも、ラストのサプライズで全てが許される。
彼女がここまで重要だったとは、全く気づかなかった。

最後に、大きい方の妹、阿良々木火憐のカッコいいセリフ。

阿良々木暦が尋ねる。
もし歩く道がなくなったら。空手が出来なくなったらどうする。
それに対する火憐の男らしい回答。

あたしの歩む道のゴールは、あたしが倒れた場所なんだ。
歩みを止めなくちゃいけない状況っていうのは、それはゴールってことなんだ。

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