ファーブル昆虫記2 狩りをするハチ

ファーブル昆虫記〈2〉 狩りをするハチファーブル昆虫記の2冊目。
絶好調に面白い。
昆虫の凄さが伝わってくる。
昆虫学者になりたくなる。

2冊めのテーマは「狩りをするハチ」。
普段は花の蜜を食べているハチが、子どもの食料として虫を狩る。
新鮮な肉を子どもが食べられるように、餌食を最後まで殺さないように気をつける。
鳥肌が立つほど恐ろしく、感動的に巧妙な行動だ。

最初に幼虫がかみつくと、キズ口からハナムグリの体液がにじみ出してきます。
まずこれを飲めば、消化もいいし、栄養があるでしょう。
ツチバチの幼虫にとっては、これがお母さんの乳のようになるわけです。
小さな幼虫がすこし体液をすったぐらいでは、大きなハナムグリの幼虫は、すぐに死んだりしません。
次に食べるのは内蔵の外側の脂肪です。
これをかじり、それから皮膚の裏側の筋肉を食べます。
そして、そのつぎが、たいせつな内蔵です。
このころには、ハナムグリの幼虫はとてもよわっていますが、まだ生きています。
最後に、神経と呼吸器です。
ここまでツチバチの幼虫に食べられてしまうと、ハナムグリの幼虫はとうとう死んでしまいます。

神経節が1箇所に固まっている虫だけを獲物に選ぶ巧妙さは、神秘的でさえある。
巨大化したハチに人類が襲われたら・・・楽しいB級映画が出来そうだ。

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