有名なジャム実験の科学者による「選択」についての科学的考察である。
人生は選択であり、選択は芸術である、と著者は語る。
ジャム実験とは、6種類のジャムと24種類のジャムの試食を用意した場合、24種類の方が人気があるが、6種類の方が購入され易かった、というものである。
選択肢は多ければ良いわけではないことを示す、有名な実験である。
まず驚くのは、動物も選択を好むことだ。
迷路実験では、ラットもまっすぐな経路より、枝分かれした経路を選び、サルやハトも複数のボタンがついた装置を選ぶ。
選択そのものが報酬になるのだ。
ただ選択の方向性にも文化差がある、アメリカでは個人の嗜好が何よりも重視され、日本では集団の利益が優先される。
「選択」の限界や正しい「選択」を可能にする方法など、「選択」が網羅的に解説されており、日々の生活を向上させるヒントに溢れている。
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