統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である統計学が最高という態度が鼻につく。
そういうタイトルの本を買ったのだから、仕方ないのだが・・・
大学の時に、全く意味もわからず使っていた統計手法が、少しは理解出来た気がする。

ビックデータがもてはやされる現代に、あえてサンプリング調査の有用性を訴えており、説得力がある。

判断や行動に影響しないレベルの精度は無意味で、そのためにかけなければいけないコストはムダだ。

統計を使った証明方法は、素人から見ると魔法のようであり、胡散臭いものである。
この本では統計的な分析を、やさしい事例から順番に説明してくれるので、ある程度の納得感が得られる。
それでも、最後まで、全てを理解出来たとは言えないが、初めの取っ掛かりとしては良い本である。

統計が最強というのは疑問だが、社会的な現象に意見を持つには現実的な手段であり、必須の知識だと思う。

統計学者の内部闘争の話は、普通の人には興味がないだろうし、全体的にも難しい。
この本がベストセラーなのは、やはり「ビッグデータ」というバズワードの影響ではないかと思う。

あなたのビジネス上の成功法則も、ほんの数例程度の偏った成功体験を過剰に一般化したものと言えないだろうか?
人間誰しも一度先入観を持つと、すべて都度よく解釈してしまうという認知的な性質を持っているのである。

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