ファンタジーのつくり方

ファンタジーのつくり方―エンターテインメントを創造するためのマニュアル (オフサイド・ブックス)ファンタジー小説の書き方を指南するノウハウ本ではない。
SF、ホラー、幻想文学の歴史を解説した評論である。
時代的には、私がよく知っている頃の作品が多く、読んでいて楽しかった。

サブタイトルには「マニュアル」と銘打っているが、語られているののは、ノウハウではなく、著者の視点によるファンタジーの系統図である。
それほど特殊な視点ではなく、一般的な捉え方が多いのだが、たまに趣味に走って脱線する。

構成は以下の通り

1.ロボットアニメを決定した3つの”原型遺伝子”講座
2.人工知能の遺伝子「進化論」講座
3.サイバーパンク解析講座
4.「近代ファンタジー解析」講座
5.「古典的神秘物語進化論」講座
6.「千と千尋の神隠し」解析による”応用”講座
7.神話と民話の遺伝子”活用”講座

なるほど、と思わせる指摘も多く、楽しめる一冊だった。

「鉄腕アトム」という漫画においてアトムは主人公であっても重要なキャラクターではない。
没個性的なアトムの心は、登場人物たちの善意や悪意を映し出す機械仕掛けの鏡のような存在なのだ。
だからアトムの周囲で起こる大事件こそが、物語の中心になる。

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