大人の樹木学

大人の樹木学 (新書y)近所の樹木の事がわかると、日々の生活に広がりが出る、と常々思っていた。
そこへの第一歩として、この本を買ったのだが、道のりは遠そうだ。

樹木もなかなか奥が深い。
冬に向かって樹木が葉を落とすのは、葉から水を引き上げる力を失うことで、樹木体内水分量を減らし、細胞液を濃くするのが狙いらしい。
細胞液が濃くなると、細胞内が不凍液化し、低温になっても細胞死が少なくなるそうだ。

日本は強風の国なので、60メートル以上の木はあまり無いらしい。
これ以上高くなると、根が支えきれず、倒れてしまう。
巨樹の高さは、風が支配しているのだ。

ソメイヨシノやキンモクセイは、ひとつの枝から挿し木で繁殖させたクローン苗で、遺伝子は全く同一だということだ。
自力では繁殖は出来ない。

著者は、近所の樹木を見ながら散歩するのに、チェックシートの持参を薦めている。
日付や樹木の種類、葉の形や花びらの枚数などをメモするようなサンプルが掲載されている。
しかし、樹木の知識が全くない私には、まず樹木の種類を記入するのが辛い。
公園の樹木を鑑定するための樹木リストでは、240種類もの樹木例が紹介されている。
樹木の世界は、広大過ぎて、眩暈がする。

まずは、自分の家の庭から、のんびりと攻略しようかと思う。

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