ケルベロスの肖像

【映画化原作】ケルベロスの肖像 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)この巻をもって、「チーム・バチスタ」シリーズは完結らしい。
いつの間にやら壮大なサーガになっていた。
最終回としては地味だった気もするが、やはり感慨深い。

いつも通り、病院長から無理難題を押し付けられた田口医師は、東城大学病院を破壊する、という脅迫状の調査をするハメになる。
厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥や、その部下の氷姫・姫宮などいつものメンバーは当然として、最終回なのに、またも濃い新キャラを投入して来る大盤振る舞いである。

このシリーズには、横溝正史的な因縁ミステリーのパターンもある。
私は、このパターンがどうも苦手だ。
残念ながら、最終回は、こちらの方面だった。

とても長く、多くの時間軸があるシリーズだった。
そのため、この巻で出てくるキャラクターや設定も、聞き覚えはあるのだが思い出せないものが多く、少し気持ちが悪い。
だからと言って、全てを読みなおす元気もない。

時系列的には、この後の話も出版されているので、「チーム・バチスタ」シリーズのメンバーとしては、終了ということなのだろう。
次回作は、どういう方面から攻めて来るか期待したい。

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