予想はしていたが、「終物語」に予定外の「中編」登場である。
あれだけ広げた風呂敷を、そう簡単にたためるわけはないと思った。
その意味では、気になっていた裏エピソードがきっちり語られて、すっきりした。
今回のネタは、400年前に自殺した忍の最初の下僕である。
いまさらその話かと思ったが、「つばさタイガー」の時に、裏で阿良々木君が動いていたエピソードだった。
何をしていたのか気になっていたが、これですっきりした。
今回の目玉は、 神原駿河だろう。
アニメ版のセカンドシーズンでは、主演の原作をスルーされてしまったが、今回のかっこよさは尋常ではない。
彼女が求められていたのは、左手に宿す怪異ではなく、その卓越した判断力だったに違いない。
残り少ない「化物語」シリーズで、神原駿河は主人公に成り上がるのではないか、と思えてくる。
ひょっとして、「化物語」シリーズが終わった後に、神原駿河が主人公のシリーズが始まる伏線ではないか?
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