クラウドからAI

クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝日新書)アップル、グーグル、フェースブックなど、IT業界のトップランナー達が次に狙う分野はAIである。
AIといえば、私のような1990年代に入社した人間には懐かしい言葉だが、21世紀の現代において再度見直されている。
興味のある分野で、日々ウォッチしているので既知の情報が多いが、知識として体系的に学べるのは良い。

アップル、グーグル、フェースブックが狙うスマートフォン、検索、ソーシャルの次の分野はAIだという。
ごく普通の言葉で話しかければ、知能を持った端末が、ユーザの要望に従って仕事をしてくれる、そんな未来を目指している。
そのために必要なのが人工知能、AIである。

かつては日本でも国を上げてAIの研究を行っていた。
私の所属していた企業でもAIを研究する部門があったくらいだ。
しかし、AIのブームは去り、大きすぎる期待に対する失望と、ワープロや家電へのAI的機能の実装で終わった。

現代的なAIの方法論、特にGoogleのGoogleらしい方法が面白い。
Googleの機械翻訳は、インターネットの中の膨大な言葉のペアを分析することで成立している。
つまり、「犬」と「dog」を同じモノとしているパターンが多ければ、「犬」は「dog」なのだ。
これは知能とは言えない、と旧来のAI研究家は反発する。
しかし、いままでのの機械翻訳に比べ、Googleの方法が効率がよく、正解率も高いようだ。

既にAI(音声認識)の現場での利用は広がっている。
放射線専門医は所見をレポートする必要があるが、次々と表示される画像を見ながら所見をキーボードで入力する余裕はなく、音声認識で所見を入力している。
音声認識のない病院への転職は考えられない、と専門医に言わせるほどの精度に成長しているようだ。

株式取引でもAIの活躍は当たり前のこととなっており、ニューヨーク証券取引所ではAIロボット専用のニュース配信システムが提供されている。
既に取引全体の7割はAIロボットによって行われている、と言われている。

産業革命は、労働者の雇用を奪うのではなく、第一次産業から第二次産業にシフトさせたと言われている。
しかし、AI革命では、10年後には街中を自動運転の車が走り、あらゆる職場でAIロボットが働いているかもしれない。
これだけ短期間に、人間は新しい仕事を作れるだろうか。
そういう問題もこの本では提起されている。

既に、米国の工場や倉庫では、人間と運搬用ロボットに対し、AIシステムが合成音声で指示をするという状況も現実化している。

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