「エンダーのゲーム」を観に行こうと思っていたら、ちょうど「エンダーのゲーム」を含む短編集の新訳が出版されていた。
カートの短編は、初めて読むに違いない。
やはり、カートは長編でこそ実力を発揮する作家だと思った。
まず、「エンダーのゲーム」だが、どうも淡白過ぎる気がした。
ネタとしては有名なので、そこでの驚きはない。
必要最小限の描写しかなく、ラストに向かって無駄なく進んでいる感じなのだ。
まあ、短編とはそういうものだが。
カートの小説なのに、泣けないのだ。
その他に収録されている作品は以下の通り。
- 王の食肉
- 深呼吸
- タイムリッド
- ブルーな遺伝子を身につけて
- 四階共用トイレの悪夢
- 死すべき神々
- 解放の時
- アグネスとヘクトルたちの物語
- 磁器のサラマンダー
- 無伴奏ソナタ
「王の食肉」は、グロ過ぎて読むのが辛かった。
「四階共用トイレの悪夢」は、マシスンあたりが書きそうな怪物ホラーだった。
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