HTML5を使って開発すれば、ひとつのソースでiPhone用とAndroid用に利用できる。
というのは、基本的には間違っていない。
しかし、ことはそれほど単純ではなく、実際には様々な細かい問題に直面することになる。
そこにフォーカスした本である。
私もHTML5でアプリを何本か開発しているので、この分野には少し詳しい。
しかし、若干マイナーな分野なので、身の回りに苦労話を分かち合える友人がいない。
そんな意味にで、「そういう問題があるよね」と思わず言いたくなる、あるある本でもある。
HTML5の多くの機能と端末の機能を利用するために、PhoneGapというフレームワークを使うのだが、Adobeが買収し、Cordovaと名前が変わってから変化が激しくて、ついていくのが大変である。
現時点の最新バージョンの使い方が、日本語で読めるだけでも嬉しい本である。
まあ、すぐに古い情報になってしまうのだろうが。
- タブレット端末の開発では、発動の遅延が発生するのでaタグやclickイベントは使わない方が良い
- JavaScriptではなくCSSでアニメーションを行う
- 開発時にchromeでタッチイベントを発生させる方法
- viewportのiPhone向けベストプラクティス
- Androidのtarget-densitydpiに指定できる値
- safariでのリモートWebインスペクタの利用方法
など、HTML5の開発ならではのノウハウが多く詳細されており、参考になりそうだ。
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