ヨーロッパの紋章

ヨーロッパの紋章―紋章学入門 (シリーズ紋章の世界)ヨーロッパの紋章がよく分かる1冊である。
見ているだけでも楽しく、実生活には全く役に立たないが、手元に置いておきたくなる本だ。

紋章(エンブレム)とは、盾の中に記号が描かれており、それをライオンや鷹が両脇から支えている図形のことだ。
ヨーロッパでは、戦場で個人を識別する記号として発達した。
紋章の歴史は、限られた空間内に、いかにして他とは違う唯一のデザインをするかというデザインの歴史でもある。

親子でも同じ紋章を使うことは許されず、そのデザインには厳格なルールがある。
結婚して妻の家系の紋章を取り入れると、左右に分割したデザインになる。
それを何代か続けると、大変なことになる。
また、功績や土地の所有によって、デザインが追加されることもある。

本書では、オーディナリーズ、チャージ、ディファレンシングなど、紋章学の専門用語の駆使されており、とてもこれらの言葉を覚えられるとは思えないが、覚えたら自慢出来そうだ。
紋章の考え方の図解やサンプルも豊富で、見ているだけでも楽しい。

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