「チーム・バチスタ」シリーズの最終巻「ケルベロスの肖像」を別の視点から描いてる。
ラブコメ部分は楽しいが、怨念のパートは苦手である。
東城大学病院のAIセンターに対する攻撃を、東城大学病院関係者の視点から描いたのが「ケルベロスの肖像」だったが、本作では同じ事件を東城大学の医学生と犯人の視点で描いている。
裏話としては興味深いところもあるが、オチを知っているだけに、読み進めるのが辛くもある。
こちらの主人公である落第王子というアダ名を付けられた医学生と、その幼馴染の記者、優等生の後輩の三角関係は読んでいて微笑ましい。
メインストーリである東城大学病院への復讐譚は、横溝正史シリーズのような雰囲気で、医学ミステリーとはミスマッチな気がする。
落第王子の恋の行方ばかり気になる。
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