「やるべき仕事は常に”1つ”」これに集中しよう、という当たり前のことを語った本である。
しかし、本の構成がうまいので、読ませる。
本としての作りの上手さに関心させられる。
ポイントごとに挟み込まれる図解は、シンプルで分かりやすい。
また、赤い文字の使い方がうまく、全体にテンポが生まれ、無理なく重要な部分にフォーカス出来る。
この本で言いたいことは、以下の質問に要約されていると思う。
それをすることで
他のすべてがもっと容易になるか
不必要になるような
私ができる「1つのこと」は何か?
そこに向かいために、著者は、まずは以下の常識を疑うことを薦めている。
・すべては等しく重要
・マルチタスクは効率的
・規律正しい生活が必要
・意志の力は万全
・バランスの取れた生活が肝心
・大きいことは悪いこと
そして、重要な「1つ」を絞りこむための方法を提案している。
たとえば、
・重要な少数の中のさらに少数をさがす。
・目的に即した方法を選ぶ
・ToDoリストにはまらない
・意志の力が低下する前に、もっとも重要なひとつのことをする
言っていることは普通でも、本のつくりによってこれだけ面白く出来るとは・・・、とても勉強になる。
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