イシューからはじめよ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」効率良く仕事を進めるためには、「イシュー」に注力しようという本である。
1点集中という意味では、少し前に読んだ「One Thing」に近いが、ドキュメントの作り方などが独特の視点で興味深い。

「イシュー」とは、「答えを出す必要のある問題」であり、「明確な答えを出せる問題」である。
「明確な答えを出せる問題」という視点が面白い。
世の中には、重要だが答えの出ないたくさんあり、そのような問題にかまけていても成果が出ないという趣旨である。

研究者出身の著者らしく、検証出来ない仮説には意味がないとしている。

情報収集について、集め過ぎ・知り過ぎも良くないとしている。
知り過ぎるとその世界の常識から逃げられなくなる。
その呪縛から逃れるために、コンサルを雇うのだという。

結果が出る前からアウトプットを設計するという発想も面白い。
相手を説得するためのストーリーラインから、アウトプットの資料を設計する(「絵コンテ」と呼んでいる)。
調査が始まる前にアウトプットを設計し、そのイメージに沿って必要な情報を収集する調査を設計する。
確かに、効率的な方法だ。

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