売れる文章術

売れる文章術押し付けではなく、共感をベースに、売るための文章の書き方を教える本である。
様々なテクニックが紹介されており、手軽に出来そうな方法もあるので試してみたくなる。
ただ、メインとなるテンプレートは、図解しないとイメージが難しいので、文章だけでの紹介は厳しいものがある。

本書では、文章を武器に売り上げをアップさせるために、以下の4つのテーマで解説されている。
・セールス文章の落とし穴の突破口
・売れるプラットフォームを作る
・エンパシーライティング
・売れるヘッドラインの作り方

「セールス文章の落とし穴の突破口」では、まず「見出し」で8割が決まってしまうことが語られている。
読まれる見出しを作りには、「何を、どういう順番でお客様が知りたいか」を意識して文章を書かなければならない。
何を書きたいかわからない人向けに、穴埋め文章作成テンプレート「Catch Me If You Canの法則」が用意されている。
また、2行目を読ませるためのタイトルの作り方の解説もある。

「売れるプラットフォームを作る」では、次のステップを薦めている。
1.ストック型コンテンツを作る。
 ツィッターやフェイスブックで話題の反応を見て、良ければブラッシュアップしてからブログにストックする。
2.販売導線の構築。
 メールマガジンによりセールスレターで潜在ユーザを引き込む。
3.プラットフォームの強化
 無料プレゼントやステップメール(設定した順番で、自動的にメールを配信するサービス)を使う。

「エンパシーライティング」が本書のメインで、テンプレートに穴埋めしていくだけで、お客様の共感を得られる文章の元が作れる。
しかし、テンプレートの図を見せながらでないと説明が難しい。
特徴は次の通り。
・特定の相手のハッピーになった状態をイメージする。
・求める行動を明確にする。
・相手のネガティブな想いに身を寄せる。
・曲線をヒントにストーリーを描く。

「売れるヘッドラインの作り方」では、
・ターゲットを明確にする。
・ベネフィット(お客様の得)を明確にする。
重要性が語られている。

テンプレートの穴埋めをするだけ(実際には付箋の移動も必要だが)で売れる文章が作れるという「エンパシーライティング」は、一度試してみたいと思う。

2行目を読ませるためのタイトル・書き出しの10パターン
1.話題性・・・世の中の注目が高いワードで引きつける
2.数字・・・説得力のある数字を挿入する
3.損得・・・相手が一瞬で釘付けになるほど欲しい(損したくない)もの
4.疑問・・・答えをどうしても知りたい内容
5.対立・・・真逆の概念を結びつける
6.逆説・・・相手の常識の意表を突く
7.権威・・・信頼してもらうための根拠
8.擬音・・・擬音から文章をはじめる
9.会話・・・会話から文章をはじめる
10.名言・・・名言や格言から文章をはじめる(もじるのもよい)

【お客様が知りたいことは、ただ1つだけ】
「あなたの商品を手にして、”私(お客様)”がどう得をするのか?」

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