プリデスティネーション

ポスター A4 パターンA プリデスティネーション 光沢プリント何で今頃と思うのだが、懐かしいロバート・A・ハインライン原作のトラベルSFである。
アイディア勝負の古いタイプのSFである。
しかし、撮影は美しく、役者も頑張っている。
タイムパラドックスについては、突き詰めると矛盾が出そうだが、観ている間は心地よく騙される。

とても入り組んだ話なので、あらすじを語るのが難しい。

孤児院の前に捨てられた赤ん坊は、成長すると科学が好きでケンカに強い少女に成長する。
少女は宇宙飛行士を目指し訓練に励むも、夢敗れる。
そんな時に出会った男と恋に落ちるが、当然彼はいなくなり、自分が妊娠していることを知る。
並行して語られるのは、爆弾魔を追うタイムトラベラーである。
大量殺人を目論む爆弾魔を阻止しようとし、彼は瀕死の重傷を負う。
しかし、犯人が現れる時間にタイムトラベルし、何度も戦いを挑む。

この映画に出てくるタイムマシンは、バイオリンケースのような形状と大きさである。
ケースの蓋にあるキーのようなダイアルで時間を合わせてタイムトラベルする。
ドラえもんもビックリなマシンだ。

舞台は1960〜70年代のアメリカであり、その頃のアメリカの自動車やインテリアなどがとてもお洒落に感じられる。
原作はかなり古い時代の作品であり、その頃から見た未来が1970年代なのだろう。
強引に時代を未来にしてしまうより、これはこれで味があって良い。

!!! 以下ネタバレ注意 !!!
一番驚いたのは、男性に性転換した主人公が、過去に戻って女性だった自分と恋に落ち、子供まで作ってしまうことだ。
気持ち悪いと思うのだが、人間は自分が一番好きだということだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です