多様性が求められて現代では、ビジネスマンといえども子供ごころを無くしてはいけない。
元日本マイクロソフトの社長による趣味の薦めである。
おっさんの世間話と言えないこともないが、読んでいて楽しい本である。

ビル・ゲイツなど、著者が会ったことのすごい人たちは、みんな「大人げない」人だったという。
だからと言って、日本のビジネスマンに、「大人げなくなれ」と言っても難しいと思う。
この本の方法を素直に実践するようなまじめな人が、「大人げなくなる」とも思えない。

本書は以下のような構成になっている。
・大人げなさが求められる時代がきた
・大人げないとはどういうことか
・やりたいようにやればいい
・大人げなく楽しく生きる方法　実践編
・大人げなさを取り戻すための本棚

著者の趣味がプラモデル作りだというのは、なかなか良い。
セレブっぽい感じがなく、共感できる趣味だ。

著者が進める「大人げなさを取り戻すための本棚」の中で、以下はいづれ読んでみたいと思った。
・ご冗談でしょう、ファインマンさん
・マリス博士の奇想天外な人生（LSDにも手を出すタガが外れた科学者の生涯）
・積みすぎた箱舟（密林での野生動物の捕獲）
・モーセと一神教（フロイトによる宗教分析）
・山　動く（湾岸戦争における兵站管理者の自伝）

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