皆勤の徒

皆勤の徒 (創元SF文庫)第34回日本SF大賞受賞、「SFが読みたい!2014年版」国内編第1位、第2回創元SF短編賞受賞というスゴい作品である。
しかし、残念ながら私の感性には合わなかった。
情景が異様過ぎて、イメージするのが疲れるのだ。

表題作の「皆勤の徒」では、木の実のようなものから生まれた主人公が、人間ではない社長にこき使われて、よく分からないがグロテスクな業務に勤しむ。

おそらくは異星に植民した人類が退化したのであろう人々が登場人物である。
昆虫が進化したような人間が主人公の探偵小説もある。
「もののけ姫」のダイダラボッチや「千と千尋の神隠し」の神様たちを想わせる不定形な生き物たちが多く登場する。
漢字の当て字も多い。
イメージするのが大変で、読み続けるのにかなり体力を要する。

オールディーズの「地球の長い午後」のようなSFだと思うのだが、ここまで凝っていると付いていくのが大変だ。

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