キングスマン

Kingsman: The Secret Service「キック・アス」の監督らしい、ポップで、悪趣味な映画だった。
あまりのタチの悪さに、映画館で大笑いしそうになってしまった。
基本的にはスパイ映画のパロディである。

冴えない生活を送る青年ゲイリーがスカウトされたのは、どこの国にも属さないスパイ組織「キングズマン」だった。
厳しい選考試験を突破したゲイリーは、人類の間引きを目論むIT富豪の企みを阻止するのだった。

どこの国にも属さないスパイ組織というのが、まず怪しい。
正義の味方でもあるが、自分たちで勝手に判断して工作活動をしている。

ここからはネタバレ。

IT富豪は無料の携帯電話を使って、人間の感情の制御を失わせ、互いに殺しあわせようとする。
その実験としてアメリカのキリスト教原理主義の教会が使われるのだが、その描写が酷い。
居合わせたキングズマンの1人が、教会の中の人々を皆殺しにしてしまうのだ。
それもポップな音楽に合わせて、見事なまでの殺しっぷりである。

IT富豪は、シンパの頭にチップを埋め込んでいる。
このチップは人間の感情の制御を失わせる電波の妨害をし、裏切った場合には高熱を発して埋め込まれた人間を殺す。
キングスマンは、それを逆手にとって、チップのコントロールをハッキングし、敵の秘密基地内にいる敵を殺しまくる。
花火大会のように頭が破裂しまくるシーンは、グロテスクだが、バカバカしくて、笑える。

面白かったが、万人におススメ出来る映画ではない。

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