ヒューマン・コマース

角川インターネット講座 (9) ヒューマン・コマースグローバル化するビジネスと消費者楽天を中心に日本におけるEコマースの歴史と今後の展望が、複数の著者によって語られている。
知っていることも多いが、このようにまとまっていると知識が整理されて良い。
デザイン的に「楽天」は好きではないのだが、この本を読んで「楽天」の思惑を理解出来たので、好感度は上がった。

楽天はデザインが好きでないので、私はアマゾン派である。
でも、この本を読むと楽天とアマゾンのスタンスの違いが分かって面白い。
アマゾンは店舗の前面にアマゾンが立って、何でも購入できるサイトというスタンスである。
それに対して楽天は、前面に立つのは店舗で楽天は背後から支援する方針である。
店舗とユーザのコミュニケーションを重視している。
アマゾンは買いたい物が決っている人に向いており、楽天はウィンドウショッピングを楽しみたい人に向いている。
そう聞くと、それも有りだなと思う。

楽天が急速に進めている海外展開について解説されている。
楽天は、画像シェアのpinterest、無料通話のviber、動画共有のvikiと提携や資本参加している。
これは他国での認知を短期間で上げたいのもあるが、コミュニケーションツールを入り口として、ショッピングに誘導する目的がある。
また、楽天の「ショッピングはエンターテイメント」という考え方とも相性がいい。

ショッピングから始めた楽天が、店舗を多く抱えたことで金融サービスを始め、結果としてそちらの比重が大きくなっているのも興味深い。
結局、ネットで一番儲かるのは金融なのかもしれない。

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