huluで発見したちょっと古いアニメ。
同じジャイアントロボでも今川版に比べると横山光輝のティストは弱めである。
現代に巨大ロボットが出現したらどうなるかということを、真面目にシュミレーションしている。
マイナーなアニメだが、もっと評価されても良いと思う。
かなり私の趣味に一致している。

この番組では巨大ロボットはGR(Giant Robo)と呼ばれている。
GRシリーズは、メカニズムは不明な古代の遺跡である。
GRをめぐり謎のテロリスト集団と各国の諜報機関が死闘を繰り広げる。

主人公の草間大作は沖縄でダイビングのインストラクターをしていたが、沖縄近海に眠るGR1の操縦者として契約することになる。
沖縄の発掘作業をしていた国連組織UNISOMは、実質的にアメリカの情報局であるという設定がリアルで良い。
GRを使って世界中の遺跡を破壊しているテロリスト組織GROは、起動したGR1を襲うが返り討ちにあう。
GR1は保護と調査のためにアメリカに移送されるが、それをGROが狙う。

GRというスーパーテクノロジーと諜報機関の関係が、80年代のSFのようで楽しい。
キングの「ファイアースターター」を思い出させる。

主人公以外のパイロットの操縦方法がとても痛そうだ。
脳にインプラントを埋め込まれた上に、体中に針を指される。
長時間操縦すると正気を失う恐れがある。
巨大な力を手に入れるには、代償が必要なのだ。

ロボットアニメとして、格闘シーンもちゃんと盛り上がる。
その手できたか！という方法で機能アップをしてくる。

世界に不安をまん延させるには、核兵器、テロリズムの次はGRだという設定も現代的である。

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