ザ・セル

ザ・セル デラックス版〈特別プレミアム版〉 [DVD]年末年始は特番ばかりでテレビを見ないので、DVDを観ることが多い。
そんな中で発見した1本である。
設定的には少し古いSFのティストである。
圧倒的に映像が美しい。
かなりグロテスクだが、あまりのグロさに笑ってしまいかねない。
観る人を選ぶ映画だと思う。

連続殺人犯カール・スターガーは、捕まる直前に昏睡状態に陥ってしまう。
被害者は水槽の中で監禁されており、48時間後には水槽は水で満たされ溺死することになる。
最後に誘拐された女性の居場所は犯人しか知らない。
昏睡状態の患者の意識に入り込み回復を促すセラピストであるキャサリンに捜査が依頼される。
キャサリンが入り込んだカールの内面世界は、異常な世界だった。

まず、カール・スターガーの異常性が盛り過ぎである。
水槽で溺死させた女性を脱色し、その女性を下にして自分はワイヤーで宙吊りになり、彼女が死ぬところのビデオを見ながら自慰するのである。
ここまで異常だとギャグかと思ってしまう。
また、彼の内面世界に入り込んだ刑事の拷問方法もスゴい。
ハサミで腹を切り裂き、腸を引っ張りだして、巻取り機で引っ張りだすのだ。
あまりのグロさとバカバカしさに、気持ち悪くなるか、笑うしかない。

しかし、グロテスクなばかりではなく美しい映画でもある。
キャサリンがダイブする内面世界は、現実は違う強烈な色彩で迫ってくる。
無人の砂漠と青空のコントラスト、何度の繰り返される水のテーマ、凝りに凝った衣装は異世界を見事に演出している。
異常殺人者を捕まえるだけのスリラーとは全く違う。
不思議に美しい映画になっている。

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